2015.4.25刊
四六判上製432頁 2640円(税込)
ISBN978-4-88059-383-8 C0095
『荷車の歌』の作者・山代巴は、人として生まれながらその幸せを阻害された人びとと共に、その生涯を送った。そのエネルギーがどこからきたのかを、著者は懸命にたどる。本書を読みながら、みなさんも著者とともに考えてみませんか。
★「WEB RONZA」(2015.6.4)に書評掲載。
★「週刊読書人」(2015.12.11)にて、鈴木裕子さん(女性史研究家)が〈2015年の収穫〉に選出。
★「みすず No.645」(2016.1/2合併号・読書アンケート特集)にて、鈴木裕子さん(女性史研究家)が推薦。
★「女性史学 第26号」に書評(水溜真由美氏評)掲載。
★「歴史評論 2016年10月号」に書評(北河賢三氏評)掲載。
2013.12.25刊
四六判上製680頁 3960円(税込)
ISBN978-4-88059-378-4 C0030
1940年5月、山代吉宗・巴夫妻は治安維持法違反で検挙され、吉宗は45年1月に獄死、巴は45年8月に病気で仮釈放された。本書では、主にその間に取り交わされた吉宗、巴、巴の父母・姉妹・弟たちとの書簡191通と巴の手記を収録する。
1977.4.15刊
四六判並製320頁 1320円(税込)
ISBN978-4-88059-018-9 C0395
1945年8月、救護看護婦として広島日赤病院で原爆被爆者の看護に従事し、自らも二次被爆に遭う。軍国少女だった著者は、社会の矛盾に鋭敏な人間に成長していく。そして、自分の周りに連帯の輪を広げることを始める。在庫僅少。
1977.4.15刊
四六判並製320頁 1320円(税込)
ISBN978-4-88059-019-6 C0395
兄の戦死で農家を継いだ著者は、多感な乙女心を抱いたまま、自らの世界を閉じてしまう。やがて、結婚・出産・子供の成長……と、自己と外界との落差に苛立ち、いつしか、懸命に自己主張する人間に変貌していく。在庫僅少。
1979.6.30刊
四六判並製312頁 1320円(税込)
ISBN978-4-88059-029-5 C0395
朝鮮で育ち、大阪で新婚後間もなく、戦争のため夫の実家に疎開し、舅姑について見様見真似で農業を始めた著者は、農業への愛情と苦痛、家族や村落の人たちとの共同作業や葛藤の中から、執拗に自己の確立を願いつづける。在庫僅少。
1982.6.25刊
四六判並製336頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-052-3 C0395
街道の追分に小さな万屋(よろずや)ができた。好き合うて家を出た若夫婦の営みである。二代、三代とその家で営まれた人たちの葛藤は、日本近代化の矛盾を如実に反映するものだった。在庫僅少。
1987.6.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-106-3 C0395
27歳の身重で夫の郷里に疎開し、敗戦後、家族のため備後の山村を行商して歩く。明朗な性格と世話好きから、仲間の輪を広げていく。それでも、本書から、共同体のしがらみに苦しんだ日本の女性たちの声が聞こえてくる。在庫僅少。
2010.11.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-360-9 C0395
1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所で大爆発事故が起こった。多くの人たちが多量の放射線を浴び、人々はいろんな病気をかかえると同時に生活基盤も失った。その支援にヒロシマ市民たちが行動を起した。小さな小さな力で。
2011.3.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-362-3 C0395
ウクライナから子どもたちとお医者さんがやってきました。子どもたちはとても可愛くて個性豊かでした。でも、被曝による病気をかかえているのです。お医者さんたちはその治療法を研修するために広島に招かれました。
2011.7.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-364-7 C0395
福島第一原子力発電所の爆発事故で、不幸にもヒロシマ─チェルノブイリ─フクシマという負の環ができた。私たちはこの負の環を正の環に変えるために何をしたらよいのだろうか。この巻では、6年後の子どもたちと政府の姿が見られる。
2011.11.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-365-4 C0395
3.11を契機に、改めて考えてみませんか。原子力の平和利用は核兵器の製造と表裏なのです。東京電力が被害補償に消極的なのには理由があるのです。私たちは今こそ、100年後の日本列島を想像して、加害者であることを続けるか否かを考えませんか。
2012.3.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-371-5 C0395
チェルノブイリ原子力発電所爆発事故による放射能被曝者たちへの支援活動は4年目に入った。支援する者と支援を受ける者との顔がお互いに見えるようになった。そして、未知の被曝者からの突然の支援依頼もくるようになった。
2012.7.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-374-6 C0395
日本の行政者の回復力にはただ感じ入る。福島原発の爆発事故より1年余り、世にはまだ避難者があまた居るというのに、もう原発の事故はないと言明し、大飯原発が稼働する。私たちは自分の立地点をどこに置くのか、改めて考えなければならない。
2012.11.25刊
四六判並製208頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-376-0 C0395
福島原発の爆発事故から1年余、被害は収束するどころか、沈潜化を深めると同時に拡散化しています。子どもにも大人にもチェルノブイリと同様の症状が表れています。家族が別々に住まなければならないことも起こっています。